ミャンマーのサイクロン被害による行方不明者は、22万人を超えると聞く。そのうち死者は6万人以上と言われ、救援が必要な被災者は200万人近いと言われている。
それでもミャンマー政府は救援のための人的サポートを拒み、食料などの救援物資を一部の人間が搾取すると言う行動を取っているとも聞こえてくる。
ミャンマーは、昔で言うところの「ビルマ」で、ビルマと言えば「ビルマの竪琴」を思い出す。映画「ビルマの竪琴」のラストシーンで、水島上等兵が肩にオームを乗せ、『仰げば尊し』を弾きながら、森の中に消えていくシーンが印象深い。戦争と言う悲惨さと対照的な、ビルマの自然の美しさと人の心の中にある優しさ。今、ビルマでは、その両方が失われようとしているのかもしれない。