恐い物見たさ

今でこそ大好きなトマトも、好き嫌いの激しかった子供時代には、嫌いな物の代表格だった。食べられるようになったのは高校時代、好きになったのは外でお酒を飲み始めた頃だと思う。だからトマトジュースなんて物は、大人になるまで飲んだ事がなかった。初めて飲んだのは、確か二日酔いのまま飲みに行った夜に(どれだけ二日酔い?)、BARのマスターが、「まずこれ飲みな」と、出してくれた時だと記憶している。だから今日までの人生の中で、10杯は飲んでいない。
そんな私が何を思ったのか、トマトジュースを買ってしまったから、さあ大変!
いつもなら野菜ジュース(ニンジンベースの充●野菜とか野●生活)を買うのに、迷った挙句にトマトジュースを買ってしまったのだ。それも1lのペットボトルを・・・。
それでも半分楽しみで買った品だから、飲むまではワクワクしていた。だって20年ぶりぐらいに飲む味なのだから、良くも悪くも期待するよね。
風呂上り、大きなグラスに氷を入れ、並々とトマトジュースを注ぎ、タバスコと塩少々を入れて、よーく掻き混ぜて飲んでみた!・・・・・・・・・・・無理。 えーーー、こんな味だったかぁー!なんか思い出の中のトマトジュースとは、全然別の感覚。そうは言っても、捨てるのは勿体無いし、鼻を摘むような気分で飲み干した。ペットボトルの中身は、まだたっぷりと残っている。これこら風呂上りは修行タイムかも・・・・・。
なんて思っていたのが3日前。人間、慣れと言うのは怖い物で、3日も飲み続けていると、だんだん慣れてくるから不思議だ。今はレモンを入れて飲んでいるが、なんか健康になれそうな気がする(笑) でも飲み終えたら、また暫くは再会する事も無いかもしれない。