本屋にて

本屋さんに行くと、たまに面白い光景に出会う事がある。
昨日も、そんな光景に出会った。
私が文庫の棚を眺めていると、中学生ぐらいの女の子を連れた父親が、一冊の本を指差し、本の内容を女の子に説明し始めた。
「この本はな、お母さんと娘が事故にあい、お母さんが死んでしまうんだ。でな、死んだお母さんの魂が娘の体に乗り移ってしまうと言う話なんだ」
「ええー、それってホラーじゃん!」と、娘がつっこむ。
「いやホラーじゃなくて、ミステリーなんだよ」
「どこがミステリーなの?だって霊に取りつかれてるじゃん!除霊しなきゃダメだよ、除霊!」
なんとなく何の本なのかの想像は付くが、お父さんが、どう説明するのかに興味が出てきた。
「だってこれ!東野圭吾だぞ!容疑者Xだぞ、だからミステリーなんだよ!」
ついに力技か(笑) 東野さんと言う事で、予想通りの「秘密」ですね。
で、それを聞いた娘が一言。
「じゃあ、福山出てくる?」
面白過ぎる!(笑)
そんな説明じゃあ、絶対に本好きの娘にはならないわ。
活字離れ、読書離れは、大人の責任と痛感したのでした、チャンチャン!

コメント

  1. 茶研 より:

    「ヒロスエでてくるよ」
    の一言がお父さんに欲しかったかも。

  2. 探偵長 より:

    そんなキレの良さがあったら、力技には持っていかなかったかと思われ・・・(笑)