好きな人に、自分がどんな人間かを分かってもらいたい。
自分の事を少しでも知ってもらいたい。
そう思ったとき、貴方ならどんな話をしますか?
私なら、私が好きな物の話をします。
例えば建築の話し。
どんな理由で建築を目指し、どんな建築が好きで、どんな建築を作りたいかと言う事を話します。
例えばミステリの話し。
初めて読んだミステリは何で、それをどんなに夢中で読んだかと言う事を話します。その後、どんな作品に傾倒し、今でも大切に思っている本の事を話します。
例えばお酒の話し。
初めて飲んだお酒はビールだったこと、初めて二日酔いで学校を休んだのは中学二年だった事。
どんなお酒が好きで、どんな相手と飲むと楽しいのかを話します。
例えば好きな色、例えば好きな花、例えば好きな食べ物、例えば好きな動物のこと、大切にしていたインコの事を話します。
自分の好きな事、好きな物で、自分の事を分かって欲しいと思うから。
だから一生懸命話します。
分かって欲しいと思うから。
自分の事を知って欲しいと思うから。
何が嫌いで、どんな人が嫌なのかを話すより、きっときっと自分の事が伝わる筈。
嫌いな物で自分を語るより、きっと「貴方が好き」と言う気持ちが伝わると思うから。