一級建築士試験 学科合格者発表

7月に行われた一級建築士学科試験の合格発表が、 9月8日の日にあった。
今はweb上で合否が見られるようになったのだから、便利なことこの上ない。
という余談はさておき、学科試験の合格率は、近年で一番合格率の高かった平成16年と同程度か、それ以上の25%前後ではないかと言われているらしい。もっともこの手の数値データは、調べた先によっても違うので、その正確さには疑問があるが、それでも昨年までの合格者数よりは、はるかに増えたことだけは間違い無いと言うところでしょう。
今年から試験内容が見直され、問題数も違えば、内容も大幅に見直されていたと聞く。何より今までは五者択一方式だったマークシートが、四者択一方式になったことは大きい。鉛筆を転がす方法でも、正解する確立が20%から25%にまで増えたのだから(笑)
こうなると問題は実技試験だろう。
今年から意匠的な図面の他に、伏図といった構造的な図面の要求もあると聞く。とは言え試験で描く建物の場合、柱のグリッドスパンに一定のセオリーがあるので、そうそう難しい伏図となることは無いと思うが、何より重要なのは、「その図面の要求が去年までは無かったが、今年からある」と言うこと。
つまり今年初めて受験する人にとっては問題ないが、昨年までに受験した経験がある人にとっては、要らんプレッシャーになるのではないか、それが気になるところ。
なんで試験に関係ない私が、今年に限って気にしているかと言うと、なんか責任を感じいてるというか、国交省の考え方が気に入らないと言うか、そんな感じなのです。
この試験内容の見直しも、根っこを辿っていけば姉歯の耐震偽装事件から、すべてが始まっているような気がするのです。一部の不届き者の建築関係者のせいで、若い世代が迷惑を被っている、そんな図式に見えてしまうのですよ・・・。だから今年に限っては、少し気になっていると言うこと。
実技試験は10月11日(日)、頑張って欲しいです。