マンションの一室で、全身びしょ濡れになった女性が死んでいるのが、発見されると言う事件があった。 他殺らしいと言う程度の事は聞いたが、事件の全貌や、なぜ全身がびしょ濡れになっていたかと言った詳細に関しては、定かではない。不思議な事があるもんだ。
不思議な死といえば、砂漠での死亡原因の一位は、溺死だと言う事を聞いた事がある。
砂漠と聞けば、喉が渇き、カラカラに干からびて死んでしまうと言うイメージが有るのに、事もあろうにその間逆とも言える溺死とは意外なもんだと驚いたので、よく覚えている。意外なことと言うのは、実は小説の世界よりも現実世界の方が多いのかもしれない。
一昔前、「事実は小説よりも奇なり」と言ったものだが、時代が変わった今では、ひょっとすると「事実は小説よりも危なり」と、表さなければならない時代なのかもしれない。