『ラスト・イニング』 読了-41

あさのあつこさんの『バッテリー』の番外編的な一冊。
『バッテリー』は、新田東中の天才バッテリー、巧と豪の立場から描いた作品だが、この作品はライバルでもあり強豪校でもある横手二中の天才スラッガー門脇との因縁の対決を、門脇の親友でもあり横手二中の策士でもある瑞垣の視点で描いている。
試合の結果などは回顧録ふうに描かれ、その試合を機にそれぞれの人生が大きく変っていく様は、「ひょっとしたら続編が有るのでは?」と思わせる内容だ。
買ってから、本棚に仕舞ったままで読み忘れていたのを、今頃になって思い出して読みました。
もし続編が有るのなら、私は青波を主人公にした作品が読んでみたい。
本作でも、巧の成長は青波の成長を通して感じさせていた。
その辺りの描き方は、さすがあさのさん!と言った感じでした。