最近、新聞や雑誌で「PB」と、書かれているのを、よく目にする。
これは「プライベート・ブランド」の略で、自社でオリジナル製品を作っていると言う意味で、安価な製品が多いことが特徴のようだ。政府がデフレ景気だと発表したばかりなので、安いことが必ずしも経済的に良いことかどうかは分からない。PB=デフレ経済の象徴みたいなことに、ならなければ良いのですが・・・。
この「PB」と言う文字だが、実は建設関係者は、日常的に目にしている。理由は、建物の設計図中には、この「PB」と言う文字が、よく出てくるから。
建築関係者が図面中に使う「PB」とはブラスターボードの略で、壁や天井の下地材として使う、石膏で出来たボードのことである。このボード、石灰を原料に作られているので、加工がし易く、扱いも楽。
その上、耐火性能も持っている。価格的にも安価なので、大抵の家の内装の下地材に使われている。ただし残念ながらボードは曲げる力や衝撃には弱い。だってベースが石灰だから。でも軸方向に対する引っ張りや圧縮には、そこそこ耐えうる強度を持っている。
どんな材料にも弱点があり、同時に強みもある。
デフレ経済がプライベート・ブランドを生み出すように、低迷するデフレ経済ど真ん中の日本が、その中から、隠れている強さを引き出し、現状を切り開いていけると信じたいです。
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