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建築雑誌に「インフルエンザを防ぐ建築」と言う見出しを見つけ、思わず なんだとー! と
反応してしまった。ビックリして、もう一度よく見直すと、そこには「インフルエンザ拡大を防ぐ建築」と書いてあり、その内容は病院などで院内感染を防ぐための緊急用隔離病室の記事だった。
思わず、なぁ~んだ・・・・と思ったのだが、その記事をよく読むと、その考え方は一般の家庭でも充分に役に立ちそうなことに気付いた。
院内感染を防ぐための仮説建物は、その室内を負圧にし、外部へのウィルス拡散を防ぐことを目的にしている。またインフルエンザウィルスを室内から減少させるためにはどうすれば良いのかを、微生物研究所の実験データと共に載せていた。
それらの事を併せて考えると、こんな家になりそうだ。
まず家の中を正圧にし、室内にウィルスが入り込むのを防ぐ。とは言っても、これを完全に行う事は住宅の機密性から言っても難しいが、室内の換気扇を回す事で、室内の空気を排出しようとする環境は作れると思う。排気すれば必然的に、どこからか吸気されるのは当然だが、今の家なら24時間換気用の吸気口が設けられている筈なので、吸気される箇所は自ずと管理しやすくなる筈だ。
またウィルスは強いアルカリ性に弱く、室内の内装材にアルカリ性の性質を持つ材料を使用することで、ウィルスを抑える効果があることになる。アルカリ性の性質を持つ代表的な材料と言えば、しっくいだ。そして同じく左官材料として人気の高い珪藻土の中にも、アルカリ性の物がある。
これらの材料を室内に使用することで、インフルエンザを抑える効果が期待できるならば、その使用はシックハウス等の問題以外にも人体に優しいことになる。また高温で焼かれた炭も、強アルカリ性のはずだ。
むむむむ、ちゃんと研究すればインフルエンザにも強い、本当の意味での「健康な住宅」が造れそうな気がする。