二礼二拍一礼

さて大晦日。
近頃は一年が本当に、アッ!っと言う間に過ぎてしまう。
十代の頃の一年は、永遠のように感じていた。
二十代の頃の一年は、一年という月日を感じないままに過ぎていた。
三十代になり、月日の流れが気になり始め、四十代で月日の流れの速さに驚かされるようになった。
一日は平等に24時間だが、それは同じ時間を生きる人に対しての平等であり、一人の人間に対しては、年齢と共に少しずつ変化しているのかもしれない。この調子で行くと、来年は・・・・・・、いやいや、来年のことを言うのは止そう。鬼に笑われるのは癪だから。
毎年、初詣は熱海の来宮神社に行っている。
もう何年続けて行っているだろう。
この初詣だが、神社に参るのが本当なのか?それとも寺に行くのが本当なのかと言う話を尋ねられたことがある。個人的にはどちらでも良いと思う。基本的には気持ちの問題だと思うから。
文献を紐解けば、初詣の生い立ちや意味に関して分かると思うから、そこからどちらにお参りするのが正しいのか分かると思うが、個人的には、そこにあまり関心はない。それよりも気になるのは、神社でのお参りの様子の方だ。
例えば家を建てる際に神社から神主さんを呼び、地鎮祭(じちいんさい)をお願いすることがある。
つまりお祓い。地面の神様に対して、「これからここに家を建てますので、どうぞ宜しくお願いします」という意味がある。この地鎮祭を経験したことがある方、あるいは見たり聞いたりしたことがある方なら分かるはずだが、祭壇に向かっての礼は、「二礼二拍一礼」と決まっている。これは神社に初詣に行ったときでも同じこと。でも、チャンと「二礼二拍一礼」をしている人を見たことがない。
来年、神社に初詣に行く機会があれば、魔除けのガラガランを鳴らした後に、正式なお参りの仕方、二礼二拍一礼で、お参りしてみてはどうだろう。きっ例年よりも、ご利益が2割り増し?あるいは3割り増しであるかもしれないから。
今年一年、拙いブログをご覧いただき、誠にありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。
探偵長こと 天工舎一級建築事務所/安井俊夫 でした。

コメント

  1. みけねこ より:

    探偵長様、こんばんは。
    本当に、一年があっという間に過ぎていきますね。
    何も為さないまま歳を重ねることに、若い頃は心底焦りを感じていたものですが、海辺の砂の一粒でもいいかな、と思えるようになってきました。トシのせいでしょうか(笑)
    そして今年も、探偵長様には色々とお付き合いいただきましてありがとうございました。
    有栖川先生絡みでもお気遣いくださって、感謝の気持ちでいっぱいです。
    できれば来年も…ごにょごにょ★
    今日から三が日、かなり厳しい寒さになるみたいです。
    気温がちょっとだけ高い日に、初詣に行くつもりです。
    「二礼二拍手一礼」をきっちりしている人ってあまり見かけないので、ちょっと勇気が要りますが、そうですよね、ご利益があるなら!頑張ってみます。
    それでは、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
    よいお年をお迎えくださいませ。

  2. 探偵長 より:

    みけねこさん、こんばんは。
    今年一年、何かとお世話になり、ありがとうございました。
    京都は社寺の多い所、お参りの作法にも、さぞ気を使われると思っていましたが
    そうでもないのでしょうか?(笑)
    私も来年の初詣は、チャンと作法に則って、お参りしようと思ってます。2割り増しのご利益を期待して。
    どうぞ来年も宜しくお願い致します。
    そして、良いお年をお迎え下さい。