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改修工事の現場で、死亡事故が起きたそうです。
古いエレベーターを解体している最中に、重さ1.3tの鉄の塊が落下してきて、2人の作業員が亡くなったというもの。
エレベーター解体中『ドン』 作業員2人死亡 清瀬
写真から見て、建物は4階建て程度と見える。その高さ14m以上はあるでしょう。
その高さから乗用車1台分より重い塊が落ちてきたら、一溜まりも無いのは想像に容易い。
新年早々、痛ましい事故だ。
重りは4本のワイヤで吊り下げられていたらしいので、ワイヤ自体も老朽化していたのか、あるいは安全管理状の問題か・・・。建設現場において、安全管理が重要と言われているのは、「事故=死」に直結する事が多い危険な職場だと言う事。残念な事故です。
蛇足ながらエレベータの仕組みに関して、少しだけ触れておきます。
そもそもエレベーターには、仕組みの違う2種類のタイプがあります。
カゴを油圧で押し上げる油圧式と呼ばれるタイプで、低い建物にしか利用できません。
もう一つはロープ式と呼ばれるもので、カゴと同じ程度の重さを設置し、カゴとバランスを取りながら上下させると言うもの。このタイプの欠点は、最頂部に重りを巻き上げる機械室を設置しなければならなかったのだが、最近では機械室の必要ないタイプが開発されたために、油圧式の需要が減りつつあるとも聞きます。
住宅に用いられるホームエレベーターにも、上記の二種類のタイプがあります。
価格は勿論だが、設置に必要な面積や音のこと、メンテナンス費用や乗り心地にも若干の差があるので、これから設置を考えられている方は、知っておいて損は無いでしょう。
ちなみに昨年12月にお引渡しをした「宇佐美の家」に設置したエレベーターはロープ式の物でした。
現場安全第一です。
天工舎一級建築士事務所