伝統と進歩が調和しない世界

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横綱の朝青龍関が、アッサリ引退しちゃいましたね~。
個人的には、もっと粘るかと思っていたのですが、なんだか拍子抜けしちゃいました。
もっとも、「拍子抜け」と言う言葉を使うと、もっとゴネたり暴れたりする事を、期待していたかのように聞こえますが、そんな事は全く有りません。と言うか、相撲にそれ程興味が無いと言うか・・・・。
ただ先日の貴乃花親方の理事長選の際に、一門の理事に入れずに、貴乃花親方に投票してしまった安治川親方の辞める辞めない問題は、少々気になりましたけどね。
一度辞めると言った翌日に、一門に引き止められる形で残ることになったようですが、その際の記者会見の席で、一門の上の立場である友綱親方が、こう仰っていました。
「今後、こんな事が無いように、一門の決まりを徹底させる」とか
「これから彼も辛い立場に立たされると思いますが、それも責任の取り方の一つ」だとか
「親方株を借りているのに、こう言う事をされると、顔に泥を・・・」みたいな趣旨の発言だと思います。
それを聞いていて、まさに組織の論理を感じました。
組織において、個は命ではなく、組織こそが命だと言う論理なのでしょう。
まるで子供達が、「裏切ったら仲間はずれにするからね~」と宣言するかのようで、可笑しくもあり悲しくもあり。個が意見を言えない組織は、進歩しないと思うのですが、伝統に生きる相撲界においては、進歩などしなくても良いのでしょうね。
建築の世界は伝統ある建築や工法が、新しい技術や街並みと調和していく世界です。
いえ、調和させなければいけません。
古いものだけを守り、新しい物を排除していたのでは、未来が見付けにくくなってしまいますからね。
天工舎一級建築士事務所