攻撃型設計事務所


長い期間、仕事を続けていると、稀に初心を忘れてしまうことがある。
どんな志を立て、その仕事を選んだのか。あるいはどんな思いで、その仕事を遣ろうと考えたのか。若さと無謀さだけが取り柄だった頃、想いだけで走ったときのことを、年を重ねていくごとにその熱さを忘れてしまう。
いろいろな物を背負い、何かのため、誰かのためと言い訳をして、自分のことを守ろうとする。
人はそんな変わり身を見て、「落ち着いたな」とか「大人になったな」と言う。
それを否定する気は無いが、肯定するのも躊躇われる。
創造する人間として、流されてはいけないと思うから。
最近、面白い企画、楽しそうな計画のオファーを沢山頂戴する。
でもけして、どれも楽な仕事ではなく、たぶん大変な話ばかりだ。
楽しそうだと思いながらも、一瞬戸惑う自分を、心の奥に見てしまう。
でもきっとあの頃の自分なら、辛い仕事を楽しんだし、喜んでやっていたことだろう。
気が付けば依頼された仕事を、こなすだけの設計事務所に、なっていたような気がする。
コンペなどに参加する提案型の事務所と言う意味ではなく、仕事の無い所に仕事を作り出していく、さらに一つ上の活動をしていた時代を思い出す。今ならさしずめ「攻撃型」とでも呼べるような、活動をしていた頃のことを。
面白いじゃないか、攻撃型設計事務所(笑)
今年の事務所の方針が、3月も中盤になってようやく見えた気がする。
だいふ出遅れた感は否めないが。
なにやら仕事が積まれ始めている、今日この頃。
目指すは攻撃型設計事務所。
人前で言うと、少し危険な感じがしないでもないが・・・・・・(笑)
春に咲く花

コメント

  1. Haven より:

    お久しぶりです。ご無沙汰を致しておりますm(__)m
    攻撃型設計事務所(笑)良いですね。
    面白い企画に該当するか分かりませんが、
    僕は先日、猫の為のお庭。
    名付けて『ニャンテラス☆』を受注する事が
    出来ました。
    そのお客様から『設計屋さん』と、おっしゃって
    頂けました。すごく嬉しかったです(喜)。
    また、お邪魔しますm(__)m

  2. 探偵長 より:

    こんにちは、ご無沙汰しております。
    「攻撃型」と書いてしまいましたが、なんだか誤解されそうな表現だったと、少し反省しています。
    「行動的な提案者」の方が良かったのかもしれません。
    「猫の為のお庭」と言うのは楽しそうですね。
    愛猫家の方は沢山いらっしゃいますから、今後の受注に繋がる一件になるかもしれませんね。
    どうぞ、益々のご活躍を!

  3. 窪田順司 より:

    はじめまして、株式会社船井総合研究所の窪田順司と申します。
    「攻撃型設計事務所」素敵だと思います。
    自身は、「地域一番設計事務所」「業種・業態特化型事務所」を応援しています。

  4. 探偵長 より:

    窪田さん、はじめまして。
    探偵長こと、安井俊夫と申します。
    ご丁寧なご挨拶を、ありがとうございます。
    窪田さんのブログは、以前に拝見させていただいた事があります。
    設計事務所経営のコンサルということで、大変参考になることが多く勉強になります。
    私も「攻撃型・地域一番の設計事務所」を目指して、頑張りたいと思います。
    これを機に、今後とも宜しくお願い致します。