TV局からのお問い合わせ


某TV局さんから、お問い合わせの電話がありました。
「HPに掲載しているような変わった建物を探していますが、何かありませんか?」とのこと。
非常にアバウトな、お問い合わせ(笑)
たぶん探している方も、何が、どのように変わっているのか?
あるいはそれは面白いのかが分からないまま、とにかくネタになりそうな物を探しているのでしょう。
その戸惑いが分かるだけにお返事に困ってしまうのですが、私、普段の仕事の中で、笑いや驚きのネタになりそうなほど、変わった建物は設計していません。
たぶん大多数の設計者さんは、そんな建物を日常的に造られてはいないと思います。 
そういえば以前、『犯行現場の作り方』の本を出版させていただいた後に、これまたやはり某TV局さんから取材の申し込みをいただいたことがあったのですが、そのときも変なことを聞かれました。
「実際の殺人現場に興味はありますか?惨状を見てみたいと思いますか?死体はどうですか?」と。
・・・・・・・・・・・・・そんな興味は全くありませんから。
自分の指先をチョッと切って、薄っすら血が滲んだだけでも倒れそうになるんですから、誰が好き好んでリアル・事件現場なんぞ見たいものですか!
だふん私が「リアル犯行現場に興味ある」とか「事件現場に興味ある」と言った方が、メディア的には面白いのでしょうが、そんな恐ろしい嗜好はありません。
変な建物とか珍しい建物は好きですが、だからと言って自分が設計させていただくときに、特別に変わった家などは考えないものです。と言うか、自分が考えていることが「変なこと」だとは思ってもいないのですよ。
電話を切る前に、「玄関の無い家なら造った事がありますけど、変わった家は無いですね」と言ったら、それだけで十分驚かれていました。あぁ、それで良かったんだ・・・・・・。

コメント

  1. みけねこ より:

    探偵長様、こんばんは。
    あははー…それは困りますよね。
    ていうか、ワイドショーの「猟奇的犯罪事件」と同じ考え方で、非日常でインパクトの強いネタを手当たり私大に探しているような気がします。
    それに踊らされる視聴者も情けないですが、そういうモノばかりを求めるTV局側の方に、より大きな危惧を抱きますね。
    ラストのオチに笑わせていただきましたw
    (ところで、最近わたしもtwitterを始めてしまいました!もし探偵長様がアカウントを取られたときは、よろしくですw)

  2. 探偵長 より:

    みけねこさん、こんばんは。
    似たような企画を考え、そのネタを似たようなキーワードで検索すると
    行き当たる場所は大抵同じ所になるようです。
    過去に似たような問い合わせが、何件あったことか。
    製作者さんの考えは、視聴者のニーズを反映していると思うので、どっちもどっちかもしれませんけどね?(笑)
    ところで、みけねこさんもtwitterを、やっているのなう?(笑)
    私がアカウントを取るようなことがありましたら、宜しくお願いしますなう。