迷走

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高速道路料金の見直しの件をめぐり、なにやらゴチャゴチャしている様子だ。
料金の上限額を一律2000円とし、今までに有った割引などを全廃するといのが改正案。だけどそれだと実質は値上げとなる。それじゃイカンと声を上げ、もう一度見直そうと声を荒げたのが同じく民主党の小沢さん。でも高速料金を値上げして、その収入を道路の整備費に当てたいと発言したのも小沢さん。自分で言ったことを自分で否定している感じなのだが、それに踊らされているのが総理と大臣、国交省と国民。一人で迷走するのは構わないが、他者を巻き込んではイカンよね。
迷走といえば、同じく国交省発の建築論。
つまり基準法のあり方と考え方、その他発言諸々が気になるところ。
住宅版エコポイント制度の導入で、建設業界の景気回復を目指したのか、なにやら最初は勢いがあったが、思ったほどの効果は上がっているの?と言う感じがしないでもない。
だいたい「エコロジーサイコー!」「STOP地球温暖化!」と銘打てば何をしても良いかのような旗の振り方は変だと思う。錦の御旗じゃあるまいし、勝てば官軍、負ければ賊軍か?っちゅうの。
確かに家の断熱性能を上げれば、CO2削減に繋がる点もあることは認めよう。だがその考え方を推し進めていくと、家を高断熱化すれば良いという発想に繋がる危険性も含んでいる。高断熱と言うのは、イコール高気密化に繋がる。その空間の中だからこそ、少ないエネルギーで温まることが出来、涼むことが出来るという考え方なのだから。
でもさ、少し前に家には24時間換気が必要だと言ってなかった?
部屋のアチコチに吸気口を設置させ、トイレや浴室に設置した換気扇を24時間回し続けて、家の中に新鮮空気を取り入れ続けろって法律で義務化しなかった?したでしょ、あれは何なの?まさか24時間換気の給排気口に、熱のロスが無い同時吸排気型の換気扇を設置しろとでも言うつもり?なんか言ってる事に主義が一貫せず、その場限りのメチャクチャな対応のような気がする。
迷うことは悪いことじゃない。
考えることも話し合うことも大事なことだが、それを何かの都合で見切り発車してみたり、「俺が俺が」と横から出てきて、余計な発言しないで欲しい。その迷走している時間も大切な時間なのですから。
一番迷惑するのは、その号令に振り回される国民だということが、いつの間にか完全に忘れ去られているような気がしてならないのは、私だけでしょうか。