子供時代の夏休み、私もバイトに汗を流した経験がある。
主にやっていたバイトは、吹き付け屋さんだった。建物の外壁にスプレーガンで塗料を吹き付ける、あの吹き付け屋さん。つまりバリバリのガテン系だ。
他にもスポーツ洋品店や、旅館の皿洗いなどもやったが、なんと言っても長く続けていたのは、吹き付け屋さん。肉体労働なので仕事はきついし、汚れるし、朝は早いしと辛いことだらけだったが、とにかく給料が良かったから。でもそれも高校生になってからの話であって、中学生時代にはバイトの経験は無い。まして工事現場は危険な職場なので、法律で働く人の年齢制限が設けられていた。たぶんそれは今も同じだと思う。
この中学生が、どんな事情を抱えてバイトをしたかったのかは分からない。またバイトに採用した解体業者さんの経緯も分からないので、単純にこれが良くてアレがダメなんてことは言えないが、もう少しだけ安全に作業が出来なかったのだろうかと、それだけが残念だ。
工事現場は、その工事規模の大小や作業内容に関わらず、危険な職場だと思う。扱う機械や工具だって、ちょっとした不注意から、簡単に大きな怪我に繋がってしまう。絶えず危険を予知し、油断せずに働く必要がある。ましてこの暑さ、そうでなくてもダレてしまいがちだが、本当に怪我だけは気をつけてほしいと思う。重態と報道されているこの中学生だが、なんとか回復してくれることを祈りたい。
天工舎一級建築事務所
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