ケミカル・アンカー


中央高速道、笹子トンネルの崩落事故では、9人の方がお亡くなりになったそうです。
なんとも痛ましい事故ですね・・・・・・。
地震や山崩れと言った天災の影響によるものではなく、なんでも天井板を吊っていた吊りボルトの脱落が、その原因ではないかと囁かれていますが、そんなこともあるんですねぇ・・・・・・。
ちょっと驚いたのは、重さ約1tもあるコンクリート製の天井板を吊っていたのが、22φ程度のケミカル・アンカーで固定されたボルトだったと言うこと。
■ご指摘いただき訂正します
私が思い浮かべていたのは、拡張式のセットアンカー。

ホールイン・アンカーの類で、ケミカル・アンカーとはエポキシ系の接着剤で固めるタイプの物です。
ブログを削除せず、訂正してお詫びしつつ、ブログはそのまま残しておきます。


ケミカル・アンカーって凄く簡単に言うと、コンクリートにドリルで穴を開け、そこに差し込んだアンカーをハンマーで打撃し、内部で口径を開かせることによって固定する金物のことです。
TV番組の「ビフォー・アフター」なんていうリフォーム番組を見ていると、たまに使われているのを見かけます。既存の基礎の側面にケミカル・アンカーを打ち込み、そこに鉄筋を結束し、コンクリートを流してベタ基礎を造ったりしています。あの場面で使われているのが、ケミカル・アンカーです。
勿論、それなりの固定強度は出る取り付け金物ですが、今回崩落したトンネルのように、吊り棒長さが5m以上もあり、かつ一枚が1t以上の重さがあるコンクリート板を吊り下げるためには、いささか心許無いような気がしますが、そんなことも無いのでしょうか?
「インサートを入れれば良いのか?」 と聞かれると、どちらが良いのか分かりませんが、もっと強固に吊り棒を固定する方法もあるような気がします。 日一日と技術が進歩しているのですから、より堅牢に、より安全に造る方法はいくらでもある筈。
もっとも、既存の道路やトンネルに対する補修費は、国や県といった道路を管理する機関の負担になるわけですから、資金的な体力を落とすことなく、安全確保を最優先に願いたいものです。
暮れが近付き、人や物の流れが盛んになるこの時期、安全第一でいきたいものです。
天工舎一級建築事務所
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コメント

  1. とおりすがり より:

    その説明はケミカルアンカーの説明ではありません。金属拡張系セットアンカーの説明です。ケミカルはエポキシ等の樹脂で固めるアンカーです。

  2. 探偵長 より:

    そうか! 確かにご指摘の通りですね。
    ご教示いただき、ありがとうございました。
    訂正します。