近くの酒屋の前を通りかかった時、店先に置かれた缶ビールの自動販売機が変わっているのを見て驚いてしまった!今までのそれよりも二周りも大きく、銀色のメタリックな外観は自販機のイメージからは程遠かったのだが、驚いたのはそんな事ではなかった。その自販機にはナント!年齢確認が付いていたんです!
自動車の運転免許書を差し込むと、年齢を確認して未成年者に売らない為のチェックをするらしいんです。いや~凄い時代になったもんだな~と、思わずシゲシゲと眺めちゃいました。だって今までに「年齢を確認する自販機」なんて見た事が無かったもので・・・。段々日本も欧米みたいになってきたな~、なんて変な関心をしちゃいました。でも良く考えたら免許を持っていない人は、どうするんだろう?
ちょうど開店の段取りに出てきた酒屋の主人に聞いてみると「そんなお客さんには、店でIDカードを発行するんですよ~」だって。いやはやなんとも念が行ってる事。でもよ~く考えると、そこまでして自販機を置く必要が有るのかなぁ?だって自販機って街中に氾濫し過ぎて飽和しているような気さえするのに。
そんな事を気にしながら歩いてみたら、まぁ~街中に自販機が有るわ有るわ!こっちの方がもっとビックリするぐらいでした!その種類はジュースから始まってビールに煙草。エロ本に乾電池にスキン、おまけにツーショットなんチャラのカードまで売っている始末。いくらなんでもこりゃ~少し多すぎでしょう?
それに自販機って一晩中、「これでもか!」と言うぐらい明かりを点けているでしょ?あれって電気代の無駄遣いじゃないの?大体、こんなに並んでいたら街が汚いでしょ~。日本だけじゃないの?こんなに滅多やたらに自販機が並んでいる国って?それも沢山の会社が様々なデザインの自販機を並べているから、みっとも無いったらありゃしない!どんなに建物が綺麗でも、どんなに歩道が整備され樹木が並んでいようとも、自販機一つで台無しですよね。
年齢を確認してアルコールを売る事は良い事だけど、でもこれが抑止力になるとも思えない。だって店に買いに来たら未成年者でも売るでしょ?煙草の自販機だって23時になると販売を中止するけど、「こんなの何にも意味ないじゃん!」と思っているのは私だけだろうか?
それに自販機って、悪い事を考えている輩にとっては「街中において有る貯金箱」でしょ?犯罪を助長してない?確かに自販機って有ると便利だけど、自販機で売っている物って大抵コンビニでも売っている。
『じゃあコンビニが近くに無い時は?』と言う声が聞こえてきそうですが、無ければ無いで我慢すれば良いじゃ~ん?ダメ?だってコンビニが無いような場所って、反対に言えば静かで自然が残っていて、のんびりするような場所なんじゃないの?そんな場所に、原色の毒々しい色をした自販機なんて似合わないでしょ?
自販機が有るから便利だけど、自販機が有るから無くした物だってあると思うんです。それが何かを知りたい方は、自販機なんか無い静かな山の中を散策してみれば良い。海でも良い。湖でも、田舎の田んぼ道でも良い。ただ、のんびりと散歩してみて下さい。その時にすれ違う方が、きっと教えてくれる筈。
そんな自販機が無数に街に転がっている。これの中にはお金も入っている。犯罪を助長するよね~、要らんよね~、不要だよね~、無くなっても良いよね~と、ひたすら願いながら自販機で煙草を買う私って矛盾してるけど。なぁ~んか、方向が間違っているような気がする。