建築の月刊誌『建築知識』の2010年12月号が出ます。
今回の特集は、「今度こそ、苦手な法規が丸わかり!マンガで分かる![建築基準法]再入門」と言うことで、マンガで建築基準法を理解しようと言う内容です。
今回、そのマンガの原作を、私が担当させて頂きました。
作画の岩井さんをはじめ、出版社様、編集担当のO様には大変お世話になりました。
また、貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。
漫画を読むことはあっても、自分が作る側になるなんて、考えたこともありませんでした。
ですから原作を書くという作業に対して、スーパーチンプンカンプン。
台詞や状況描写を、作画して下さる方に伝えるために、あれこれと書き込まなければならないのに、後から考えてみれば、その辺が全然出来ていなかったと思います。
この企画のオファーをいただいたのは、3月のことでした。
その後、企画内容が紆余曲折し、一時は「全編、安井が執筆する完全小説版で行こうか?」 などと言う、恐ろしくも無謀な企画に決定しそうな時期もありました。今考えても、本当にそんな危険なことにならなくて良かったと思います。
その後、マンガで行こうと決定した後も、ロケハンやヒアリング、盛り込まなければならない情報の確認と、短期間の中で遣らなければならないことがたくさんあり、今思い出しても本当に大変でした。
でも作業はとても面白かったです。次のチャンスがあれば、また是非、遣ってみたいと思います。
それにしても、『建築知識」と言えば建築雑誌の中では、お堅い本で有名なところなのに、よくぞまぁ、ここまで思い切ったものだと、他人事のように感心してしまいました。だいたいこの表紙のデザイン、よく編集会議で通りましたね~。この辺りのデザインまでは知らなかったので、出来上がった雑誌を見て、初めて全体像を知りました。そう言う意味では、読者の方と一緒です。
『建築知識』過去40年? の歴史の中で、これほど砕けた感じの表紙は、絶対に無かったと思います。見ている私が、手のひらに変な汗をかいてしまいました。
マンガに登場する住宅の計画作業には、モデルとなった建物があります。それが現在、工事中の「大黒柱のある家」。その他にも、過去に設計させていただいた建物のスタディ模型などが、そのままの形で登場しています。ですから、その家のクライアント様が見ると、「あっ!これうちの家だ!」と分かる筈です。そのお家のクライアントには、雑誌を送っておこうと思っています(笑)
ちなみに私の事務所をご存知の方や、小田原市在住の方は楽しめるかもしれません。
なんせロケハンが小田原ですので、背景などに城や街並みが描かれていますから。
今回の「建築基準法編」に続いて、「構造編」とか「設備編」みたいな企画に繋がるように、どうか大勢の方が、手に取って下さる事を祈っています。きっと、お役に立てると思いますので。
どうぞ宜しくお願い致します。