Diary 2002年5月25日

知人のオープンハウス見学に行って来ます。彼と会うのは随分久しぶりだし、彼の造った家を見るのも楽しみ。それに今日の道行きは一人じゃないし♪ その割には寝坊したけど(^^;) 行き帰りの電車で一冊読めるか? 何持って行こう?
見学してきたオープンハウス、簡潔に、気持ち良く造られているのを見て、勉強になりました。H氏、感謝!それとD女史、どうもでした~!

で、帰りの電車で見かけた光景。そこそこ混んでいる下り電車のボックス席。4~5歳の髪の長い可愛らしい女の子が、年の頃なら30台半ばの母親と、向かい合って座っておりました。少女は黙って母親の手元を見つめています。母親の手には、封の切られていないギン●スの“食べっこどうぶつ”が握られています。

少女は両手をパタパタと振り、「欲しい」事をアピール。でも言葉は発せず無言です。母親は少女の手をピシャリと叩きました。そして顔を近づけ、一言「お行儀が悪いです」と。

叱られた少女は仕方なく、膝の上で両手を握り締めていました。するとまたもや母親がピシャリと、その手を叩きました。「両手は揃えて」と叱り付けながら。それでも少女は泣きませんでした。ジッと下を向き、膝の上に両手を揃え、母がお菓子を与えてくれるのを待っています。

ようやく与えられたお菓子を、小さな口で少しずつ、少しずつ食べたのです。きっと一口で食べてしまうのは「行儀の悪い食べ方」なのでしょう。この光景、母親の斜め後ろに立っていた私は、ズッと見てしまいました。なんだか少女が可哀相で・・・・・。

確かに電車の中で騒ぎまくる子供は迷惑ですが、自分の欲求を抑えられないのが子供です。そして成長するに従い、自我を抑えることを覚えていくのだと思います。それを教える事を「しつけ」と呼ぶのでしょう。 でも、この少女の場合、なんだかとっても可哀相に見えたのです。理由は判りません。そう感じただけですから・・・。

母親はその後、有るみホイルで包まれたおにぎりを食べていました。それも手で千切って一口ずつ・・・。

「しつけ」とは「躾」と書きます。身が美しいと書くのです。「体」ではなく「身」の文字を使う場合、それは「心」までを含んだ場合に使う字だと思います。「しつけ」とは心に優しく触れながら、教えてあげる事ではないでしょうか。なんか切ない光景でした。

明日の日曜、皆様が素敵な休日を過ごせますように。そして、あの少女も・・・・・。