Diary 2002年11月23日

骨髄移植財団が、移植を受ける患者から前途金を貰うと言う方針を発表したらしい。つまりドナー探しや移植手術の前に、少し金銭的な負担をして・・・と言う話なのだろう。もともと日本の骨髄移植財団とは、ボランティアに毛が生えたような組織で、その運営資金はカンパと患者負担金、それに「雀の涙」ほどの国の国庫金から賄われている。でも資金としては全然足りないのが実情。下手をすると、その存続さえ危ぶまれていると言う話も聞く。その足りない運営資金を、少しでも補いたいと言う気持ちからの「前途金」と言う発想なのだろう。当然患者側からは、猛反発が起こっている。(そりゃそうだ)

こう言う状況を見て、国は恥ずかしくないのだろうか?欧米では国がその資金を全面的にサポートし、ドナーにまで精神的・資金的なケアまで施されている。ところが日本の場合は、「あたしゃ~知らんよ。そっちの事はそっちで勝手にやって」と言うスタンス。

国が国民の命を重んじる国と、自分たちだけの保身を考える国との違いなのだろう?どっかの公園に2億円もの費用を注ぎ込み、公衆便所を作る金があったら、「命」の重さを考えた方が良いのでは?・・・と、思ってしまう。

病気は他人事ではない。いつ自分の身に降りかかるか?あるいは親や子が、その病気に犯されるか誰にも判らない。今は人事でも、何時その状況に立たされるかなど、誰にも判りはしない。そしてその時に、オロオロと泣き崩れるだけでは、守れる命も失われていく・・・。

一度目をつぶって想像してみれば良い。自分の大切な人が骨髄癌に犯された時の事を、ジッと想い描いてみればいい。抗がん剤で見る見る脱毛し、体が痩せ細り、苦しみながらベットの上で横たわる姿を。そして「今日はドナーが現れるか?明日なら現われるか?」と命を削りながら、蜘蛛の糸に縋るような思いの日々を。

勤労に感謝できるのは健康で働けるから。勤労感謝の日だからこそ、ちぃ~っと真面目に書いてみた。小泉君、いい加減、大切な物の優先順位や国民の痛みに気づけよ!


本日、打ち合わせで熱海まで出かけます。昨日は箱根、今日は熱海。この分だと明後日は伊東か下田だな(温泉巡りか?)