Diary 2005年4月10日

スーザン・ケイ著の「ファントム 上下」を読了。
ルルーの「オペラ座の怪人」がエリックの人生最後の数ヶ月を書いたものなら、こちらは生まれてから死ぬまでの全ての時間を、章ごとにまとめて書かれた作品。

怪人ことエリックが、何故にそれほどの天才的な音楽的才能・建築・都市計画・奇術と言った数々の芸術的才能を持ち合わせていたのかが良く分かった。それに彼の本当の哀しさが何処にあったのかと言うことも。

ルルーの作品がホラー系ミステリーと言うジャンルに位置するとしたら、こちらは、たぶん恋愛小説かもしれない。
読んでいる時は気が付かないが、読み終わると感じられる愛のお話。

とっても良かったです。◎