週明けの混沌

昨日は地域の運動会。表を走り回るアウトドア派ではないし、そんな歳でもない無いのだが、自治会の役を努めている関係で参加して来た。運営の簡単なお手伝いと、ちょっとした種目に参加しただけなのだが、それでも運動不足のなまった身体には、そこそこのダメージがあった。まぁ、片付けを終えた後のビールが美味かったので、それはそれで良しとするが。

ノーベル文学賞を、ボブ・ディラン氏が受賞した。ミュージシャンが文学賞を受賞したと聞いて、若干の違和感もあるが、それを上回る納得の気持ちもある。なんせ中学生になったばかりのはるか昔、ビートルズの歌詞をまとめた本を、詩集のように読んでいた時代があり、そこから本格的な詩集に手を伸ばし、そこで立原道造を知った私。つまりビートルズが立原道造に繋がったことになる。

また詩集から哲学書に手が伸びたりしたのも、この頃だ。「星新一」を読んだ後にプラトンを読んでいた、滅茶苦茶な読書嗜好は、この頃から始まったと言える。だからボブ・ディランが入口の人が居て、そこから何処にでも繋がる可能性があるのだから、これは大きな意味での文学。個人的にはOKだと思う。世界は少しでも広がった方が良いのだから。

そんな私はいまだに漫画を読んでいる。今でも読んでいるのは『ちはやふる』『三月のライオン』『ハイキュー!』『夏目友人帳』『BLUE GIANT』等々。もっと読んでいるものがあるが、きりが無いので止めておく。で、「漫画を読むと馬鹿になる」と親に言われ続けた世代だが、親になった私は、子供に「漫画を読むと馬鹿になる」と言った記憶は一度も無い。それどころか本棚にある本は、漫画に限らず好きに読んで良いと言っていた。そして子供が欲しいと言った本は、たいていは買ってあげた。それがゲームの攻略本であっても、「買って欲しい理由」を説明し、納得できた場合には買ってあげていた。そのせいか子供は、どんなジャンルの本を読むことも苦としない。そしてかなりの速さで読む。それはきっと、どこかでは役に立つ筈。

役に立つの反対に、役に立たなかったのが、先日港区六本木で起きた解体工事中の現場に設置してあった「あさがお」。「あさがお」とは、上から物が落ちた時に、それを受け止める役割をする「落下防止用の防護柵」のことを言い、その形が朝顔の花に似ていることから、現場ではそう呼ばれている。そのあさがおの隙間からパイプが歩道に落ち、通行中の方に直撃したという。不運な事故では済まされない痛ましい事故に、同じ建設の仕事に携わる者としては、あらためて注意しなければと反省をした。

と、取り留めのない文章を書いていると一本の電話が掛かってきた!……、忘れていた原稿の催促だった。スミマセン、完全に失念していました。大至急頑張りますので、少々お待ちを。そんなこんなの週明けで、今週も何かと慌ただしい。ありがたいことと感謝しつつ、頑張ります。