工事中の住宅に、ヤスデが大量発生しているとの連絡があった。一瞬、「ヤスデってなに?」と、悩んだが直ぐに思い出す。たしか、ムカデの小さい奴ね。
打合せを終えた後で現場に行くと、現場ではクロスを貼る前のパテ作業の真っ最中。で、そんな室内をよく見ると、壁・天井に大量のヤスデが居る! 全長2cm程のヤスデが、あちこちを這い回っている。しかもパテに含まれる水分に引かれるのか、ボードのジョイント部に並ぶように要る。一体どこから来たのか見当も付かない。害虫駆除の業者さんに電話で問い合わせたり、ネットで検索して分かったことは次のような内容だった。
・田んぼや畑だった土地を造成した場合、発生することが多い(この宅地、前は畑だった)
・雨が降った後に発生することが多い(前日は大雨だった)
・梅雨時、台風時に発生することが多い(今は梅雨ど真ん中)
・湿気は好むが大量の水(雨)だと溺れるので逃げようと地表に出て来るらしい
・建物内部への侵入経路は、基礎パッキンの隙間や換気口の可能性が高い(とくに基礎パッキン)
・時期が来ると居なくなるらしい
・対策は市販の薬でも十分可能
・毒は無くムカデのような害虫ではない
ざっとそんな感じだが、それでも気持ちが悪いのは確かなので、市販の殺虫剤を散布して様子見。根本的な対処としては、敷地の水はけを良くすることと、建物周囲に忌避剤を散布して侵入させないこと。でもヤスデに限らず、虫を完全に締め出すなんてことは不可能なわけだから、せめて減ってくれることを願う。