用途変更手続きの話

たまに「オタクでは用途変更手続き、やるの?」という感じで、電話で問い合わせをいただくことがある。どんな用途から、どんな用途への変更かも分からず、そもそも用途変更が可能な地域なのか、あるいは面積なのかの説明も無いまま、「やるの? いくら?」と聞かれても正直お返事のしようがない。たぶんスマホ等で検索し、目についた事務所に問い合わせている、ある意味「軽い感じ」のお電話なのだろう。

でも訊ねてくるからには、答えが欲しいのでしょ? 少なくても用途変更作業が出来るのか、あるいは費用の目安を知りたいから電話してくるのでしょ。ならばもう少し情報を話すべき。計画地の場所や既存建物の様子、変更したい用途、面積、図面の有無や確認通知書や完了検査済み証の有無。それぐらいは分からないと、こちらも答えようがないのです。もっともその程度の情報で答えられるのは、あくまでも目安ですけどね。

本当に正しい情報を手に入れたいのならば、資料一式を持って相談に来るべきです。何処の事務所、あるいは行政庁への問い合わせの場合でも同じことで、大切な情報とは直接会って話さないと得られないことが多いのです。

少なくても名前も名乗らずに、見ず知らずの他人を「オタク呼ばわり」しておいて、自分が期待するような回答だけが、お手軽に得られると思うのは間違い。PCやスマホの画面の向こうに居るのは、感情のある血の通った生身の人間。しかもそれなりの専門家なのですから、最低限の礼節を持って接するべきだと思います。その方が絶対に、良い結果が期待出来ると思うので。

ちなみに用途変更の確認申請手続きの費用の目安は、建物の㎡数×3000円~10000円ぐらい。それも資料の有無などによっても全然違ってくるので、あくまでも目安なのですけどね。