『警視庁組対特捜K バグズハート』鈴峯紅也 著/読了

ティアドロップに絡む一連の関係者たちを捉えた絆。だがその捜査の中で大切な人を無くした絆が墓参りに行くと、墓前で見知らぬ男と出会った。二人には浅からぬ因縁があることを聞かされるのだが、その男も絆の目の前で襲われてしまう。最後に絆に何かを託して男は死ぬ。そしてその日から絆を付け狙う新たな敵が――。シリーズの四冊目。

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スピード感は相変わらず早いので、その勢いで読めてしまうのは楽しい。また絆の人柄の良さから、多くの大切な繋がりが出来ていく様子も、今後の展開の広がりを予感させる。とくに表側の人も、そして裏側の人たちとの繋がりも出来行くのは面白い。この「Kシリーズ」は、著者の他の作品の「Jシリーズ」や「Qシリーズ」とも関連しているようで、そちらの登場人物が本作にも登場しているらしい。順番が逆になるかもしれないが、そちらも読んでみます。