新婦とは一番の親友の筈だと思っていたのに、大学の仲良しグループ6人の中で、なぜ私だけが結婚式に呼ばれないのだろう?――「届かない招待状」をはじめとする「帰らない理由」「答えない子ども」「願わない少女」「正しくない言葉」の全5編を収録した短編集です。
「届かない招待状」の、あらすじを知り読み始めた本でしたが、面白かったのは「正しくない言葉」でした。どの作品も、小さな違和感から端を発した誤解や邪推、そんな人の持つマイナスな感情の独り歩きが生む小さな事件と言う内容。それぞれのお話の主人公は、すべて女性。「帰らない理由」だけは、中学生の男女でしたが、もう一人の核となる人物も女性なので、やはり女性を題材にした話と思って良いでしょう。女性が主人公と言うのは偶然なのか意図的なのかは分かりませんが、こうした感情は男性の方が大きいのかもしれません。ただ男性は頭の中でモヤモヤさせていないで、ズバッと聞いてしまうので、あまり面白い話にならないだけなのかも?
さて本日から仕事です。まだまだ残暑が厳しいですが、暑さに負けないように工夫しながら頑張りましょう!