先日申し込んだ、電柱移設に関する立会いをして来ました。電柱を立てた東京電力の設計担当の方々と、事業主である自治会の会長と建設委員長、立会いの下での打合せでした。計画地内に立つ一本の完全移設と、別の場所に立つ電柱を支えるための支柱の撤去が御相談の趣旨。
電柱の移設と一口に言っても、電柱間の距離には一定の制限があり、電柱間の距離を遠く離してしまうわけにはいきません。電柱自体の転倒や電線の破断、ぶら下がりなどの危険が生じるので、一定の決まりがあります。また電柱上部にトランスが載っている場合には、荷重を考慮した転倒も考えなければならないので、支柱と呼ばれる斜めの支えも設けられています。家で言う所の「筋交い」みたいな物なので、これを撤去する際には、電柱自体の太さや基礎の大きさなどを再検討した上で、作り直す必要も生じます。とまぁ、そんな事情はこちらも承知しているので、お願いする感じでの御相談だったのですが、移動して貰う必要があったのは間違いなかったので、その点だけは譲れませんでした。
結論から言うと、移動も支柱の撤去も了承していただき、今後は電柱の移動先の検討や、支柱を撤去した電柱の強度計算などの再検討などの作業が始まります。当然、こちらも協力は惜しみません。作業は来春の桜が散った頃、つまり建物工事の直前になると思われます。
一つ一つの作業には、それなりに時間が掛かるのです。ちなみ費用は無償で、ご対応いただけるとのことで、ホッと一安心。設計作業は、これからです。