今でも辞書を引きますか?

国語辞典や英和辞典を、今でも引くことがあります?

私が学生の頃は、辞書は紙製でした。ですから学校で英語の授業があると、重い辞書持って登校したものです。それがいつの間にか紙製から電子辞書となり、学生さんは手帳ほどの電子辞書の中に国語辞典は勿論、英和でも和英でも百科事典まで備えて持ち歩くようになりました。そして携帯電話の主流がスマホになると、電子辞書さえも不要となり、分からないことがあればググれば大抵のことはわかる時代になりました。便利なことこの上ないですね。

そんな時代なので私も分からないことがあるとググるのですが、それでもたまにですが紙製の辞書で無ければ用が足りないことがあります。それが専門用語に関しての話です。たまに建築のコラムを書かせていただくのですが、その際に分からない言葉や、私が思い違いをしていないかを確認するために辞書を引きます。私が使っている建築用語辞典は、技法堂出版の物で1980年の1版14刷の物。学生時代に購入したものですから、約40年は使い続けていることになります。

今までに何度か買い換えようかと思ったこともあるのですが、専門用語は頻繁に増えたり減ったり、意味が変わったりすることが無いため、不自由せずに使い続けています。辞書を引いて探し物が見つからなかったということも無かったので、今も書棚に飾られています。この辞書の面白いところは、しおりが二本あること。珍しくないですか?と、そんなことを言いながら、今日も辞書を引いています。

ちなみに辞書で調べることを「辞書を引く」と言いますが、これは辞書から言葉の意味や知識を自分の方に引き寄せるという意味だと聞いたことがあります。なるほど、知識を得るために、ページを捲り目的の言葉を手繰り寄せる。確かに「引く」が相応しいですね。

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