映画『Fukushima50』を観賞

映画館では観ることが出来なかったのでが、ネット配信で観ました。これ、観終わった後の感想を、どう話せば良いのか迷ってしまいます。多くの被災者や犠牲になられた方に対しては、あらためてお悔やみを申し上げます。津波による被害を最小限に留め対応において、残念なことが沢山ありました。ですが現地で最後まで奮闘された職員の皆さんの活躍には、頭が下がります。あらためて感謝もしました。

ですが怒りと言うか、情けなさの方が圧倒的に勝ってしまった、観終わった後のモヤモヤはなんなのでしょう。あらためて無能としか言いようのない政府の対応、東電本店の偉い方々、専門家と呼ばれた偉い学者さんたち。ポンコツが一人ならば誰かがフォローすることが出来ますが、エライ方のほとんどがポンコツだと終いには笑うしかないお粗末さでした。勿論、映画であってドキュメンタリーではありませんが、それにしても酷かったです。

「おれたちは何か間違ったのか?」と、現場の責任者が自問自答するシーンがありましたが、間違えたとすれば自然を侮ったことでは無く、無能な上司の意見に従い続けたことであり、その上司も無能な政府に従ったことだと思います。

そして何より怖かったことは、日本が守られたのは偶然だったこと。けして適切な対応の結果でも無ければ、正しい手順が功を奏した訳でも無く、本当に偶然の結果だと言うこと。誰も、なぜそうなったのかを理解することの出来ない状況の中で、まさに神様に助けられたっていう顛末の恐怖です。あくまでも映画への感想ですが、本当に怖い映画でした。