少し前の話。TBSチャンネル1で放送された『飛龍伝2020』という舞台を観ました。主演に欅坂46のキャプテンを務める菅井友香さんを迎え、石田明さん・見方良介さんらが脇を固めています。と書くと、あくまでも主演が一人いて、他の人は脇と聞こえますが全く違います。演者の方全員が主演と言っても良い舞台でした。
番組では初めにメイキングが流され、その後に約2時間半の舞台、終了後にまた少しだけ演者のインタビューが流れるという形式でした。都合3時間ほどの番組でしたが、あっと言う間と感じるほど面白かったです。60年代安保闘争時代、全共闘40万人の委員長に担ぎ上げられた神林美智子を菅井さんが演じ、全共闘の作戦本部長を味方さん、その活動を封じ込める機動隊の中でも、四機の狂犬病と異名を持つ機動隊隊長を石田さんが演じています。つかこうへいさん原作の作品は、つかさんの没後10周年記念作品として演じられました。
欅坂46の菅井さんと言えば、滑舌があまり宜しくないのは有名な話。冠番組中でもMCの二人にイジられていますし、ライヴ中の煽りでも何を言っているのか今ひとつ聴き取れず、メンバーが笑ってしまうことも度々あるようでした。そんな方が舞台で主演を張る、この段階でかなりの緊張感が走りますが、いやいやどうしてどうして、なかなか頑張られていたと思います。勿論、廻りの演者さん方に助けていただいていた感じはありますが、それでも高過ぎるぐらいの情熱=パッションは、TVのこちら側でも十二分に感じることが出来ました。あれ、生の舞台だったら、もっと凄かったことと思います。
最近は舞台をはじめ、ライヴで何かを見るということがありませんが、ああ言う物ってやはりライヴの方が断然面白いのだろうなと思います。今の状況が収束したら、いつか何かのライヴに行ってみたいです。