7月17日の雑感

政府がコロナ禍で低迷する経済を支援しようと、鳴り物入りで推し進める「GoToトラベル」事業は、東京都だけを対象から外すという異例の形で進めていくと決まったそうですね。片方で「マスクの着用とソーシャル・ディスタンスの確保で感染防止」を呼びかけながら、もう片方で「人の移動を促し、感染拡大のリスクを知りながらも支援する」という、何とも奇妙な対応に見えます。車の両輪が別々に回転しても結果的に何処にも進まず、悪い結果だけが追い掛けてくる様な気がします。お出掛けになる方はくれぐれもご用心を。ちなみに本日の東京都のコロナ禍の感染者数は293人で、少しずつですが間違いなく増加しています。

将棋の八大タイトルの一つ・棋聖戦で、藤井七段が見事、渡辺棋聖から勝利を勝ち取りました。お見事でした。どこの世界でも新しい才能は次々と生まれて来るのですね。この勢いで王位戦も見応えのある勝負を期待しています。

一つ書き忘れましたが、コロナ禍が再び拡大されている様子を見て、メーカーや施工店さんのアポなし営業をお断りしています。勿論、仕事はしているので、こちらからお願いしてご足労いただくこともありますが、事前に電話やメールでご連絡を頂いた上で、ご訪問下さる方にはその必要性を、お聞きした上で対応させていただいております。ですが最近は、自粛が緩和されたからだと思いますが、アポなしの飛び込み営業マンの方が増え、その度に感染に対して怖い思いをしております。

国が「経済を回す」と言うキーワードを使うから、もう全てが元通り。あるいは自粛期間中にマイナスに落ち込んだ分を取り戻すかのように、滅多矢鱈に飛び込む様な営業の仕方は、いささか不愉快に感じてしまいます。この感覚は、きっと「GoToトラベル」にも通じるのではないかと思っています。つまり自分で判断しろ=それならすべてOKと判断する、と考えてしまう人は意外と少なくないのです。コロナ禍の感染拡大の考え方は人それぞれですが、今までは天災だったかもしれませんが、これからは政府の愚策による人災と呼ばれる可能性もあると思います。

小田原は箱根や熱海・伊豆への通過地点なので、観光客が来ることは経済的にも大きな影響があり、あまり否定的な事ばかりは言えません。ですが他者への配慮と自分への戒めを持っている人が、多いことを願うばかりです。もっともそういう人は、出掛けないのかもしれませんけどね。