防災の日です。小田原と言う土地柄のせいか、家の設計の話しをしていると「耐震性」に、関して気にされる方が多く居ます。
小田原には、国府津・松田断層帯をはじめ、箱根から丹沢山へと延びる塩沢断層、箱根から大磯へと延びる平山・松田断層帯などもあり、関東大震災の震源地となった場所ですので、地震に対する配慮は、皆さん心配ですよね。とても大事な事ですので、いろいろな事柄に配慮するのは大切です。ただ、地震では無く風に対する話をすると、たいていの方はキョトンとした顔をされるのはなぜでしょう?
建築の世界では建物の強度を考える時に、耐震性と同じように耐風性を検討します。しかも風に対する配慮を、より大きく考えます。分かりやすく、凄く極端に言えば、地震は一瞬ですが、風は長い時間建物を押し続けるからです。それほど風の力を侮ることは出来ないのです。それは日常においても同じです。
防災の日に、御家族で非常用の持ち出し袋の中身をチェックしたりするのと同じように、家の周りに何の気なしに置いてある使わなくなった自転車や、何も入っていない物置が置いてあったりするなら、それらを片付けてしまうことも、大きな意味での防災対策と言えると思います。避難の際の邪魔になったり、強い風で飛ばされてしまうことだってあるかもしれませんからね。家の周りの断捨離も、大切な防災対策なのです。