穴部公民館新築設計

地域のコミュニティを担う自治会館

穴部公民館イメージ

檜の角材で設えた憩いベンチ/ベンチの後ろには植栽スペースがありますイメージ

格子戸の玄関引き戸/地域の人に馴染みやすく、そしてバリアフリーを考慮して設けた格子の引き戸イメージ

集会室 正面を望む/床はオークの無垢板フローリング 腰板はヒノキ 天井にはシナ合板イメージ

集会室 出入口側を望む/120人程の集会が可能イメージ

スライディングウォールで大きな部屋を三分割に区切ることが出来ますイメージ

廊下と収納スペース/下部の棚には鍵を設置、吊戸棚には震感ラッチ 間の壁にはピクチャーレールを設置イメージ

集会所(自治会館)/木造平屋

敷地面積
436.75㎡
建築面積
223.58㎡(67.63坪)
延床面積
223.58㎡(67.63坪)
床面積
223.58㎡ (67.63坪)
設計期間
2018年6月~2019年3月
監理期間
2019年7月~2020年1月
施工期間
2019年7月~2020年1月(7ヶ月)
施工会社
瀬戸建設株式会社 (敬称略)

神奈川県小田原市

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神奈川県小田原市穴部、地域の自治会館を建て替える工事。昭和44年に建設された旧公民館の老朽化が進み、公民館の建て替えは地域住民の皆さんの願いでした。建設予定地は小田原市の所有地のため、その境界確定作業をはじめとして、敷地内に立つ地域防災用の広報スピーカーおよび鉄柱の移設工事。また地域の方に愛された桜の木の伐採作業などを経ての着工。ここまでの作業に、約1年の歳月が掛かりました。

求められた諸室は集会所・事務室・配膳室に男女および身障者用トイレ、そして倉庫など。神奈川県のバリアフリー条例をクリアしがら、各種の補助金対象となる施設とすることでした。建物は検討の結果、木造平屋約68坪の建物となりました。建物全体を通して大切だと捉えたことは、将来のメンテナンスが容易な材料の選定。時間が経つごとに馴染んでいく素材、将来のニーズの変化に耐えられる建物とすること。敷地南側には大雄山線鉄道が走るため、その音を避けようと集会室を北側に配し、間に廊下を設けるようにしています。これから長く地域の人たちに大切にされることを願いながら、建てられた自治会館です。