電子申請を試してみました

この時期、設計事務所は前年度に行った業務内容を報告書にして、都道府県知事に提出する義務があります。私の場合、年間で行う仕事量は多くないので、報告書の作成も手間ではありませんが、一人で多くの仕事をこなしている方にとっては面倒なことこの上ない作業です。それもこれも姉●元建築士が耐震偽装事件を起こしたせいで、それぞれの設計者が行った業務を都道府県単位で管理しようと考えられた制度です。面倒な作業が増えたのは、あの事件のせいと言えなくもありません。

報告書類なので、決められた書式に従い提出用の書類を作成して郵送する。提出した記録を取っておくために、返送用のはがきを同封し、それに受領印を捺印して貰い送り返してもらう。ここまででワンセット。ちなみに郵送せずに持参する人も居るのでしょうが、私はそのためだけに電車で2時間近くかけて出掛ける気にはならないので、一度も持参したことはありません。

そんな手続きですが、今年は電子申請で提出してみました。コロナ禍の影響で人との接触を減らす意図なのか、業務の簡略化を目指したものか、はたまた電子申請の安全面等を含めたハードルが下がった結果なのか、ともかく電子申請が可能となったので試してみることにしました。

オンライン申請するためには、IDなどの事前登録が必要ですが、私は「gBbizID」を登録していたので、そのIDで申請しました。結果、超簡単でした。「gBizID」とは各種の行政サービス全てに利用できるIDで、コロナ禍の補助金などを申請する時のために必要なこともあるかもしれないと考え、念のために登録しておいたものです。お勤めしている方にはあまり必要が無いかもしれませんが、私のような自営業の人は取得していると、いざという時には便利です。一度、登録すれば有効期限や更新手続きなども必要ありません。ま、便利さの裏側には、管理されているという怖さもあるのかもしれませんけどね。なんでも電子化、オンラインで申請できる時代なのです。