一番やっちゃダメな対応

小田原市のHP内にある市長のコラム欄に、旧統一教会からバザーの売上金と称した10万円の寄付を受け取り、「心からの感謝」を表したコラムが掲載されたのは今年の5月6日。安倍前首相が暗殺された事件以降、旧統一教会との関連を取り沙汰された小田原市長は、「何の問題もありません」と、コメントしていた話は少し前にも触れました。

ところが旧統一教会との繋がりはその時が初めてではなく、昨年の10月にも自民党議員と一緒に旧統一教会の関連団体が市長室を訪れ、寄付を受けていたことが分かりました。これも昨年の10月1日付の市長のコラムに書かれていました。それ以外にも市長当選直後から、旧統一教会の関連団体の主催するイベントにも出席していたとの情報もあるので、小田原市と旧統一教会の繋がりではなく、市長と旧統一教会の繋がりを疑われても仕方のない状況になっています。

で、どうしたかというと……、該当する記事の書かれた市長のコラムページを削除してしまいました。思わず笑っちゃいました。これ一番やっちゃダメな対応だと思います。 市長さん自身が削除するように判断したのか、担当部署の職員が削除を提案したのかは分かりませんが、全然わかってないですね。削除したからと言って何の解決にも釈明にもなっていませんし、かえって削除したことで「やはり何かあるのか?」と、無用な疑惑を深めてしまいます。

一番紳士的で誠実な対応は、受けた補助金に関しての処理を明確にすることと、今後はその団体及び関連団体からの寄付は受けない。あるいは受けるなら受ける理由を自分の言葉で話した上で、立ち位置を明確にすることだと思います。だって寄付を受けた事実は消えないのですから。コラムを削除すれば、全てが無かったことになるわけではないのです。

政治家さんの典型的な逃げ口上・逃げ行動は、もっとも市民・国民から嫌われると言うことを、立場が変わると忘れてしまうのでしょうかね。いや、本当に残念です。