やらかした

「我が生涯に一片の悔いなし!」と、右腕を突き上げ声高らかに叫び大往生を果たしたのは拳王・ラオウ。(ご存じない方は、『北斗の拳』を一巻からお読みください) ラオウでなくとも、「後悔したことは一度も無い」と仰る方を稀にお見掛けしますが、そういう事を堂々と胸を張って言える方を心から尊敬しています。なぜなら私は、後悔と反省ばかりしているからです。

それはまるで5三馬と指した後に、その手が悪手だと気付き、両手で頭を掻き毟った永瀬拓矢王座のよう。どんなに優れた方でも、ここ一番大切ですよと言うときに限って間違えたりするのです。人間ってそういう生き物なのです。

で、私はそんな人間の中でも、早とちりや思い込みで失敗した経験が数多くある側の人間で、つい最近も大きなミスを犯してしまい、現在絶賛反省中。ま、やらかした失敗は後悔しても時すでにお寿司なので、切り替えたいのですが、諦めも悪く、いつまでもグズグズと引きずるタイプなので、今も絶賛ウジウジ中。

そんな時に観た永瀬王座の苦悶の表情に、激しく同情したのです。勝った藤井七冠よりも、負けた永瀬王座の気持ちにシンクロしてしまいました。ま、私の失敗なんて昨夜の永瀬王座に比べれば、本当に小さなことなので、なるべく早く切り替えましょう。