『汚れた手をそこで拭かないで』芹沢 央著

直木賞候補作の「嫌ミス」という紹介文を見て購入。でも想像していたほど、嫌な内容では無かったです。

夏休み中の学校での出来事で狼狽える小学校教師の話。認知症の妻を傷付けまいとする夫の話。元不倫相手の男からの連絡に、一瞬心をときめかせた料理研究家の話……みたいな感じの話が全五話収録されています。どの話も身近にある話、あるいは何処かのニュースで見たような話なので、違和感なく読めます。でも人に拠っては、少しだけ嫌な気持ちになるかもしれません、なんせ「嫌ミス」ですから。

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