空とコナン

日曜ですが仕事してます。
年末ですし、何かと雑務があるので。
そんな中、本は相変わらず読んでます。
ミステリも漫画も。
昨夜、ワイン飲みながら読んでいたのは、この二冊。
一冊は、約一年半ぶりに出版された『あひるの空39』。

インハイの出場を掛けた地区予選、強豪丸高との最終クオーター。
残り4分、11点差の点差を付けられたクズ高。
手に汗握る攻防の果てに、最後の最後に掴んだ百春のフリースロー。
入れば勝てる! と言う場面で終えた前巻の38巻。
あれから一年半待って、ようやくの続きでした。
バスケ漫画の名作には『スラムダンク』がありますが
あれは勝って勝って勝ちまくる! みたいな感じで痛快さがありますが
『あひるの空』は、勝つことの爽快感みたいなものを描こうとはしていません。
報われない努力の大切さや、喪失感から得ることのできる何かの重要さ。
青春て、こんな感じの奴が普通で、等身大の自分たちの悩みは
けして自分だけの感じる迷いや痛みじゃないよ…みたいなことを軸にしている。
だから読む人によっては、まどろっこしいし
展開のモタモタ感に、イライラする人もいるでしょう。
でもそれこそが、作者の描きたかったことのような気がします。
この巻が最終巻みたいな空気を醸し出していますが
まだまだ続く筈。と言うか、続けてほしい。
出版社と著者、描きたいことと描かせたいことの違いみたいな話で
この漫画を終わらせてほしくないと言うのが
『あひるの空』ファンとしての正直な気持ち。
39巻、いい歳したオジサンの胸が、少しだけキュンとした一冊でした。
もう一冊は、『名探偵コナン85』。
コナン君と言えば、パイロットが居なくなったジャンボジェットを着陸させたり
決壊したダムの濁流から麓の町を救ってみたり
飛んでいる飛行船から放り出されても、ヘリコプターを駆使して戻ってきたりと
今まで凄いことをしてきた小学一年生ですから
大抵のことには驚きません。ええ、驚きませんとも。
が、しかし!! 今回の冒頭には思わず、「マジか!」と、驚かされました。
青山先生、これは事実ですか!と。

コナン君、凄過ぎます。
たぶん私が読んだミステリの中にも、こんなに凄い探偵は居ませんでした。
いや~、何が凄いかは言えませんが、もう一度、1巻から読み直す必要があるかもしれません。
今、ヘレン・マクロイを読んでいますが、ウィリング博士の推理が霞んでしまいそうです(笑)