江戸川乱歩氏が没して50年。
その記念として、氏のデビュー作『D坂の殺人』が映画化され、既に上映が始まっているそうな。
作品はR-15指定となっているが、これはどうやら「グロ」の方ではなく、「エロ」の方での規制らしい。
映倫のサイトで、指定された理由を見ると「緊縛とそれに伴う刺激の強い性愛描写」と書かれている。なるほど、たしかに乱歩の作品を原作に忠実に映像化すると、ほとんどがR指定が付きそうな気もする。
予告編を観ただけだが、個人的には少しだけ違和感あり。
出来れば明智小五郎は、警察に「センセイ」なんて呼ばれないでほしいし、洒落たスーツにトンビ・コートじゃなくて、よれよれの着流しで下駄でも履いていてほしかった。それに『屋根裏の散歩者』的なシーンは不要ではないか。乱歩の持つエログロ的な雰囲気を醸し出すなら『D坂』ではなく、他の作品の方が良かったと思う。ま、それだと映画としては、盛り上がらないのかもしれないが。
ちなみに現在、池袋の各所で、乱歩没後50年を記念したイベントが催されている。
乱歩するなら池袋だな……いや、それを言うなら散歩だな。
公式サイトで予告が観られるので、気になる方は是非。
『D坂の殺人事件』公式サイト
神奈川県小田原市荻窪314正和ビルみなみ302
E-mail toshio0223@yahoo.co.jp