昨日は、午前中は蒸し暑く、午後には一時的とは言え激しい雷雨の荒れた天気。
そんな中で、上棟を迎えた家。
作業している職人さんたちは、さぞ疲れたことでしょうし、また屋根の上で作業しているときの雷雨は怖かったことでしょう。
急遽、屋根の野地板を貼る作業を諦め、ブルーシートを掛けて養生しました。
ですが雷雨は短い時間だったので、夕方にはある程度までの作業も進めることが出来て、ホッと一安心。
小屋裏に幣串も設置しました。
ちなみに幣串は、「へいぐし」と呼びます。
地方によって呼び方は変わるかもしれませんが、関東なら「へいぐし」で通じると思います。
ハウスメーカーの住宅では、あまり設置することも無いかと思いますが、これ「魔除け」のお札みたいなものです。家の一番高い位置で南向きに設置される事が一般的です。家が存在する間は、そのまま設置されているものなので、家を建て直す際に、天井裏から見付けられることもしばしば。
建築の文化には、古い慣習や信仰心からの行事が多く残っています。
近代化され、工場で家が組み立てられる時代に変化しつつありますが、それを現場で組み立てる作業者さんには、そんな文化の伝承は無いのかもしれませんが、所謂「職人」さんと呼ばれる方の中には、まだまだ大切にされていることなのだと思います。