スッカリ押し詰まりましたね。12月になった途端に、「あれもやらなければ・・・これもしなくっちゃ!」と、なんだか気持ちだけが、バタバタし始めることだけは確かです。そんな中でも何が面倒くさいかと言えば、やっぱり大掃除が一番面倒ですよねぇ~。
昔は12月になると、近所の庭先で大掃除の風景と言うのが見られましたが、最近はあまりピンと来るような光景を、目にすることは出来ません。
例えば家中の畳を上げて、庭でパンパン叩いたり、その畳の下に敷いてあった“古新聞”を読みふける人がいたりと言う光景を見たり体験したことがありましたが、今は、そんな光景見かけません。
話がそれますが、なぜ“新聞紙”が畳の下に敷いてあったのか、ご存知ですか?。あれ、新聞のインクに防虫作用があったからなんです。今はもっぱら、「防虫シート」になっていたり、畳自体に防虫剤が染み込ませてあったりしますから、そんな家は滅多に無いでしょうが?(畳の防虫剤って体に、とっても悪いのでお気を付けを)
畳以外にも障子の張り替えなんていう光景も、大掃除の光景でしたねぇ。いつもは破ると叱られる障子なのに、この日ばかりは、「お手伝い」と言う大義名分があるのですから、破りたい放題!子供にとっては非常に楽しい、お手伝いでしたよね。もっとも乱暴に破きすぎて、桟まで折って叱られた子供も居たようですが?
家族総出で掃除をして、キレイさっぱり片付いた家での楽しい夕食。今は、テレビドラマの中だけの光景です。
大体、そんな光景を探そうと言うほうが、無理かもしれませんよね?だって、家族総出と言ったって、核家族がほとんどでしょ?お父さんは暮れの29日までは仕事だし、土日は忘年会だ!二日酔いだ!と言って役に立たない状態だし、第一部屋の中に上げるような畳が無い家のほうが多いのではないですか?精々、居間の横に飾り程度に設けられた「客間の6畳」だけでしょう?
それに畳を上げたくても、マンションでは上げる場所も無いし、敷地一杯に建った3階建ての住居には庭さえない!畳を上げて叩く光景を探すほうが無理ですよね。
それじゃあ、障子はと言えば、今時、障子のある家なんて皆無に等しい。たとえ有ったとしても、精々使われていない客間に設けられた、2枚か3枚程度の障子でしょう?部屋の中で十分貼り返られそうな枚数ですし、ひょっとすると、「もう何年も障子なんて張り替えたことが無いわ~」なんて、お宅もあるのでは?いや!それ以前に障子が張り替えられないかも?
そんな人、いないですよね?
家を大事にすると言うことと、大切に手入れをすると言うことは、同じ事だと思います。手入れもしないし、掃除もしないけど「この家は大切」と言う方は、資産として・・・・・つまり金銭的な価値だけの意味だと勘ぐられても仕方ないですよね?
大切にすると言うことは、手間の掛かることなんですよ・・・。
どうですか?今年辺りは家族総出で、大掃除してみませんか?勿論、お昼はお母さんの「塩結び」か、なんかを頬張りながら、ちょっとしたイベント気分で楽しんでみては?きっと、気持ちの良い「21世紀」が迎えられるかもしれませんよ。
■大掃除のおまけ■
今は掃除用品の便利な物が、いっぱい売られていますが、少し前はこんな身の回りの物で掃除をしていたのです。例えば・・・・・
○無垢の柱の場合
米ぬかや(今は無いか?)米の研ぎ汁で濡らし、硬く絞った雑巾で柱や天井板、そして床までもを磨いていました。長く続けると、結構良い感じの色艶になるんですよ。
○トイレ
便器や手を洗う場所に、こびり付いた水垢は「10円玉」で、そお~っと擦り落とした物です。(絶対に強くやってはいけません!かえって傷になってしまいますから)後は紙やすりの1000番以上の物で擦り落とすと言う方法も有るようですが、なるべく目の細かい物でやるそうです(知り合いの設備屋さん:談)
○流し台
昔はステンレス製の流しや水槽ばかりでしたから、クレンザーではなく(細かい傷が付くから)レモンの皮や、野菜の皮を使ったらしいです。結構、水垢が落ちますよ。
○鏡
これは洗面所も浴室も同じで、曇り止めのために、キレイに磨いた後に「石鹸」を擦りつけるんです。全体に満遍なくね。で、少し置いた後に硬く絞ったタオルを指先に絡め、石鹸を伸ばすようなつもりで磨くんです。これで曇り止めはバッチリ!そうそう!鏡をピカピカに光らせるには、ジャガイモの皮が一番です。
なんだか、建築とは違うサイトになりつつあるなぁ・・・止めよう!ここに書いた掃除方法を全部知っていると言う貴方!私と同年代です。
設計って、こんな雑学も必要な時もあるんですよね~。では、頑張って大掃除して下さいね!