板橋の家/工房兼用住宅新築設計

木工工房を持つスキップ・フロアの小さな家

板橋の家/工房兼用住宅イメージ

1階工房室内壁・天井は合板貼り仕上げイメージ

工房上部に設けた洋室 ここは2階イメージ

小上がりを設けた3帖の畳スペースイメージ

1階工房から半階上った場所にある洋室。法的にはココは1階イメージ

北側道路に面した建物外観イメージ

南西方向から望む建物外観イメージ

工房(木工所)兼用住宅/木造2階建て

敷地面積
127.59㎡
建築面積
66.23㎡(20.04坪)
延床面積
94.78㎡(28.67坪)
設計期間
2015年4月~2015年9月
監理期間
2016年11月~2017年4月
施工期間
6ヶ月
施工会社
株式会社 安池建設工業 (敬称略)

神奈川県小田原市

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築54年経つ中古住宅付の土地を購入し、古屋を解体し工房付住宅へと建替えた計画。当初は古屋を補強して再利用するという方針の施主だったが、紆余曲折の末に建て直しへと方針を転換。

古屋の現況状態を調査した際の様子

敷地面積約130㎡の30㎡以上が通路という、旗竿敷地。残り100㎡にも満たない土地の中央部には、1.3m程の高低差があり、その段差は54年前に積まれた玉石積みで土留めされている。また建物を建てるためのその土地は、ホームベースのような五角形をしている。その土地に自身の仕事場となる木工工房と資材倉庫、製作した品を展示する展示スペースを設けた上で、生活の場を確保する。もともとが古屋をリフォームするという構想だったこともあり、予算もかなり厳しい。

狭小地であり同時に変形地、おまけに敷地内に段差まであるという厳しい条件にありながらも、なんとか完成に漕ぎ着けたのは、ひとえに施工を担当した建設会社と現場監督の技量の賜物。準防火地域内にありながら、外壁のすべてを杉板で貼った建物は、小さいながらも存在感のある兼用住宅。