風祭の家新築設計

御家族の思い出を大切に残した家

風祭の家イメージ

居間への扉は解体前の家の和室に設けられていた欄間を再利用した物イメージ

奥に伸びた広い居間は南側の庭へと続くイメージ

再生されたお仏壇が家の中心で家族を見守るイメージ

居間に設けられた小さな薪ストーブが家全体を暖めてくれるイメージ

主寝室に設けられた飾り棚とシナ合板とタモの集成材で造られた収納イメージ

薪ストーブの煙突が真っ直ぐに伸びる南側外観イメージ

一戸建て住宅/木造2階建て

敷地面積
243.94㎡
建築面積
93.18㎡(28.18坪)
延床面積
151.99㎡(45.98坪)
設計期間
2008年6月~2009年1月
監理期間
2009年3月~2009年9月
施工会社
成幸建設 株式会社 (敬称略)

神奈川県小田原市

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神奈川県小田原市風祭。箱根山に続く旧東海道に面した、趣きのある住宅地に建つ家の建て替え。敷地面積243.94㎡(73.89坪)の土地は、敷地内に2m程の段差があるために、以前の家にはアチコチに不自然な階段が設けられていました。そこで今回の計画では、土地を平らに造成して敷地を平らにすることから始まりました。

以前の家に詰まったたくさんの思い出を、少しでも残したいと考え、再利用できる物は出来る限り再利用することを考えました。例えば、和室に設けられていた欄間を取り外し、補修やクリーニングを施した上で、扉として再生しています。仏壇の扉類は丁寧に取り外し、分解・再塗装のうえ、新しい仏壇に生まれ変わりました。ご家族の思い出を大切にして、新しい住まいの形に設えた家。旧東海道に面する家は、気をてらわず、まるでずっと前から、そこに有ったかのような佇まいで居ることを願って建替えた家。